3月18日:サービスの無償提供継続について

転校してきた3年生ケンちゃんが最初の不登校に

私が不登校児童と出会ったのは教師になって、2年目の3年生を担任した時でした。四月、始業式に合わせて、他県から転校してきたケンちゃん(仮名)です。3年生にしては体が大きく、ぽっちゃりした男の子でした。今思うと、担任としては未熟で配慮が足りなかったのです。ケンちゃんは他県の方言もあり、少しずつ、からかわれていたようです。「言葉遣いが面白い」「少し太っている容姿」、周りの子たちは見たまま、感じたままを言葉にしたのでしょう。5月のゴールデンウイークが明けた時、学校に来なくなりました。様子がわからず、毎朝、ケンちゃんの家を訪ね、お話をするようになりました。太っているからミルクとも呼ばれ、方言をからかわれて、嫌になったことを話してくれました。この時から私はケンちゃんに本当に向き合い始めたのです。一か月間、たくさんの話をしたり、遊んだりしました。一番、心の距離が近づいたのはケンちゃんとカメを探しに行き、一緒に夜、カメと散歩した時でした。学校のことより、やっと楽しく話せる仲になっていきました。その後、学校には復帰したのですが、ケンちゃんのおかげで、私は担任として「転校生への配慮の大切さ」や「本当に児童との信頼を得るとは」についてを学びました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました