3月18日:サービスの無償提供継続について

家族の対応1(学校に行かない初期の対応)

子どもへの接し方で気をつけること

まずは頑として拒否する様子はただ事ではないと受け止めましょう。

 無理をさせず、学校を休ませることを決心しましょう。
学校には「心身ともに体調が優れないようなのでお休みします」と連絡し、後から相談をしましょう。

 家庭によっては保護者の方が家に居られる場合や、日中は働いているため急には休めない場合もあるかもしれません。どちらの場合でも重要なことはこの状態の子どもを精神的に一人にしないことです。

子どもに「孤立による寂しさ」「わかってもらえない」「心配してもらえない」といった気持ちを抱かせないことが重要です。このようなメッセージは保護者としては避けたいことです。

 子どもを精神的に一人にしないとは一体どういうことか、分かりやすいは以下のような声掛けです。

「お母さんも仕事があるから、・・・(学校に行かないと困るのに)。」

「どうしたの?いつもはこんなことないでしょう。頑張って」

 お家の方も忙しいのは分かりますが、言葉や態度で、子どもを追い詰めてしまいます。なぜなら、保護者の方が困ることなど子どもは百も承知しているからです。だから、今日まで言わずに頑張っていたのですから。その限界が今日だったのです。

 例えば、登校中に交通事故に合い入院するようなことになれば、どの保護者も飛んで行くことでしょう。とりあえず、駆け付けるでしょう。しかし、不登校の児童生徒の始まりは事故ではなく「大きな心の傷」です。心は見えないから軽く感じてしまいます。

 それが「仕事があるから、お父さんもお母さんも困るのよ」の言葉になってしまいます。まずは「一番大事なのは、あなた(子ども)」である分かってもらうことです。会社に連絡をして急遽休むことを伝えてみましょう。今ならテレワークを活用するのも一つの手です。それでも休めない時もあります。

どうしても休めないときはどうすればよいでしょうか?

結果的に休めないとしても、子どものために休もうとしたことが、心を寄せてくれる実感できれば、少しは安心でしょう。ここは保護者としての姿勢を示す大事な時です。

「ごめんね。どうしても休めないみたいだ。急いで帰ってくるから、待っててくれる?本当にごめんね」こんな言葉を掛けてはいかがですか?きっと、安心して子どもは帰りを待ってくれることでしょう。それから時間をとって、ゆっくり聴いてください。解決するのではなく、同じ悲しみや苦しみを共感してください。

次回は「子どもの話の聴き方」を考えてみます。

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